手放す勢いも大切だけど、ちょっと待った!
「ミニマリストになろう!」と思い立ったが吉日、勢いに乗せてぽんぽんと物を手放すことは、捨てられない人にとってとても前進できること。
手放す勢いって大事なんです。
普段なら、アルバムや日記が出てきたら懐かしくて見入ってしまい、そこで散らかったまま終了……なんて経験もあるのではないでしょうか。
なので、勢いに乗せて「不要!」「必要!」「不要!」「不要!」と手放していくことは、ミニマリストになることへの近道でもあります。
しかし、調子に乗って捨てすぎてしまうことがあるので注意!
我が家の失敗談
先日、主人がいい勢いに乗って物を手放していた際、食卓の椅子にずっと乗せて使っていたドーナツクッションを手放しました。
何年も使っていたので色もこすけてぺしゃんこになっており、そろそろ捨てどきだったことは確か。
しかし、安直な行動でした。
そのクッションを抜いた木製の椅子は、それはもう硬くてお尻の骨が平らになるんじゃないかという痛さ。
昔、セットだった木製の椅子が一つ壊れたため、私が使っている椅子は丸椅子なので、私に害はなかったのですが……。
主人がとてもお尻を痛がるようになりました。w
2週間ほどたってから、今度は主人が腰痛を訴えるようになりました。
ひとつのクッションが、人間の腰痛を予防してくれていたんですね……。
仕事も座り仕事なので、このままではよくないということで、手放したはずのドーナツクッションを再度購入しにドン・キホーテへ。
しかし、手放したものはもう何年も前に購入したものだったため、同じ形のものは売っていませんでした。
ドーナツが二つくっついた感じのものを使用していました。
左右のお尻の骨が穴にはまってとても楽な商品でした。
今回は同じものを入手できず、写真のような一つ穴のドーナツクッションで我慢していた主人。
こんな失敗は、もったいないですよね。
見極めは1週間
では、どうしたらこんな無駄を省けるのか。
それは、本当にその物が不要なのか、なくても不便なくやっていけるのか、一度生活から抜いて1週間生活してみましょう。
今回の場合は、クッションを抜いて1週間生活してみればよかったんですね。
そうしていれば、クッションの大事さがわかって、たぶん手放さなかったと思います。
二つ穴のドーナツクッションをそのまま使えていたし、無駄な出費もすることなかったんです。
先日、「自分にとっての必要最低限」という話をしました。
今回のように、クッションは、ある人にとっては無駄なものでも、ある人にとっては必要最低限のものなのです。
できれば手放したいけれど、本当にこれを手放して自分の生活は不便にならないか、今より悪い生活スタイルにならないか心配な物は、抜いて1週間生活してみて、大丈夫そうだったら手放すといいと思います。
結構思いつくと思うんですよね。
例えば、お風呂場の椅子とか、キッチンの菜箸とか。
あると邪魔だし、できれば手放したいけれど、それがないと身体を洗うときにどうしてもバランスを崩してしまってけがをしてしまいそうだ、とか、キッチンの菜箸を手放してみたら、普通の箸では熱くて料理ができないんじゃないか、とか。
手放しの無駄を省くためにも、物に1週間の猶予を与えることは大事です。